川崎フロンターレが鹿島アントラーズを4-1で下し、5試合ぶりの白星を挙げた。

 直近のリーグ戦は、4試合で2得点と攻撃が停滞していたが、昨季優勝争いをした鹿島に今までの鬱憤(うっぷん)を晴らす4得点で快勝した。

 前半から猛攻を仕掛けたのは川崎Fだった。得意の細かいパスで攻撃エリアに侵入し、鹿島ゴールを脅かす。前半5分、川崎FはMF家長昭博(31)がペナルティーエリア右をドリブルでえぐりマイナスのクロス。鹿島のオウンゴールを誘発し、先制に成功した。前半終了間際は鹿島のセットプレーが続くが耐え、前半を1ー0で折り返す。

 後半立ち上がり、川崎Fは大卒ルーキーのMF守田英正(22)、MF阿部浩之(28)と速い縦パスをつなぎ、裏へ抜けだしたMFエドゥアルド・ネット(29)へ。エドゥアルド・ネットがドリブルから右足で相手GKの股を抜き追加点。

 鹿島も後半19分、ゴール左20メートル付近でフリーキックを獲得すると、途中出場のMF永木亮太(29)がキッカーを務めて直接ゴール。追い上げにムードに入るがその直後、鹿島はDF小田逸稀(19)がGKにバックパスを出したところ、川崎FのMF中村憲剛(37)がねらい澄ましてパスカットしそのままシュート。豪快にネットを揺らし貴重な追加点。中村は、今季初めてホームの等々力で新ゴールパフォーマンス「BKBヒィーア」(芸人バイク川崎バイクのポーズ)を披露した。

 後半32分、鹿島はDF昌子源(25)が2枚目のイエローカードをもらい退場に。川崎Fは後半36分、途中出場の川崎FのFW大久保嘉人(35)のゴールで勝利を引き寄せた。