浦和レッズはアウェーで柏レイソルに0-1で敗れ、オズワルド・オリベイラ新監督(67)の初陣を飾ることはできなかった。

 連戦で主力組を含めた戦術練習が就任から1度しかできなかったこともあり、この日はDF阿部勇樹をDFマウリシオに変えただけで戦術変更もせずに臨んだ。序盤はMF柏木陽介主将を中心に右サイドを攻めたが、得点にはつながらず。カウンターから失点のピンチもあったがGK西川周作の好セーブもあり、0-0で折り返した。

 後半も西川のセーブでピンチをしのいでいたが、我慢しきれずに27分に失点した。左クロスをFW江坂に落とされ、詰めていたMF中川に至近距離から決められた。終盤はDF槙野智章、マウリシオが最前線にあがってパワープレーに出たが、最後までゴールは奪えなかった。

 試合後オリベイラ監督は「もっとサイド攻撃を多用しようとした。前半で形はできたが、止められた」と無得点に終わった一戦を振り返った。巻き返しをはかる中で連戦が続くこともあり、「修正する時間はあまりない。チームを変えようと知るには時間が必要。少しずつ変化をもたらそうと思う」と話した。