首位サンフレッチェ広島が、ヴィッセル神戸との接戦を制し、3連勝を飾った。前半44分にMF青山敏弘(32)がPKを決めて先制。その1点を守り抜き、後半ロスタイムにFWパトリック(30)がとどめのゴールを決めた。広島は13節で11勝(1分け1敗)と驚異的な勝率で走る。特にホームでは6戦負けなし(5勝1分け)と抜群の安定感を誇る。

 先制のPKを決めた青山はベンチの指示だった。城福浩監督(57)は「試合前日にPKの練習をやり、蹴る候補は何人かいる。ただ、あそこは重いシチュエーションで青山に蹴らせるべきと。その判断に迷いはなかった」と言う。その期待に応えた青山は「信頼されて蹴れて、決められてよかった。どんな形でも点を取ることはうれしい」。首位快走にも油断なく「状況に応じてやるべきことができている。これをどれだけ伸ばせるか」とさらに表情を引き締めた。