ワールドカップの予備登録メンバー35人決定前、最後のアピールをJリーガーたちも繰り広げた。2位FC東京と3位北海道コンサドーレ札幌の上位決戦は0-0。東京はハリルジャパン常連だったDF森重真人(30)が3試合連続完封に貢献し、昨季を棒に振った左足首の手術から復活した。

 森重が、きっちり仕事をした。韓国代表DFチャン・ヒョンスと組んでセンターバックの左に入り、札幌の好調FW都倉、187センチのFWジェイらをシャットアウト。空中戦で体を張り、3戦連続の完封に導いた。

 予備登録前、最後の試合を終えて「けが明けから、思い描いた通り順調に来ている」と充実の笑みを浮かべた。昨年7月、左腓骨(ひこつ)筋腱(けん)を脱臼し、全治4カ月。昨シーズンを棒に振ったが焦らず治療し、今季開幕戦で先発復帰。前節は昨季王者の川崎Fも完封するなど2位を走るチームを支えている。

 好調ぶりを買われ、3月の欧州遠征で1年ぶりに代表にも復帰。出番はなかったが、まず予備登録35人に入る可能性は高い。視察した早川コンディショニングコーチは「問題なさそうだね」と納得し、森重も「待つしかないけど、チームに助けられ、ここまで来られた」。やることはやった。