MF茨田陽生(27)が「ピクシー」級の個人技を見せるなど、2得点の活躍でチームを勝利に導いた。

 1-0の後半28分から出場すると、32分にペナルティーエリア付近でFW大前元紀(28)が落としたボールをダイレクトで打って1点目。「雨でミートが難しかったが、うまく調整できた」と納得の表情だった。

 2点目は35分、浮き球を胸でトラップすると、そのままリフティングドリブルで相手DFをかわし、最後は左足で決めた。往年のストイコビッチを彷彿させる好プレーだったが、本人は「勢いでやっただけ」と本家への意識は否定した。

 6日に行われた天皇杯2回戦、長野戦から2試合連続ゴールで、茨田は「前の試合で結果を出したことが、気持ちを前向きにさせてくれた」と振り返った。石井正忠監督(51)も「前に出るスピードと得点感覚もある選手。今日はその期待通りの活躍だった」とたたえた。