川崎フロンターレからジュビロ磐田に移籍したFW大久保嘉人(36)が30日、神奈川・等々力競技場で行われた川崎Fのファン感謝デーに出席し、サポーターに別れを告げた。

 約1万人のサポーターの拍手で迎えられた大久保は「出戻りで戻ってきて、半年で出るのは申し訳ないと思いましたけど、この年で、止まれない、前に進まないといけないなと思ったのでこの決断をしました」と自身の言葉で移籍を報告した。

 この日、新天地の磐田はトレーニングがあったが、磐田の配慮もあり、あいさつに来たという。大久保は磐田の厚意と同時に「フロンターレに来てから、あれだけ点も取れましたし復活させてもらった」と川崎Fへの感謝も口にした。目標はJ1通算200得点達成で、大久保は「まだまだやれる自信がありますし、記録を達成できる可能性もあります。頑張っていきたい」と決意を口にした。最後までブーイングはなく、温かい拍手に包まれ、大久保は「拍手で送り出してくれて嬉しい」とし「これをひと区切りとして、今から頑張らないと」と新天地での活躍を誓った。