清水エスパルスFW北川航也(21)がスタメン定着へアピールを誓った。今日11日の天皇杯3回戦ヴァンフォーレ甲府戦に備え、10日は静岡市内で行われた非公開練習に参加。約1カ月ぶりとなる公式戦では2トップの1人として先発が濃厚で「勝つためにゴールを目指したい」と引き締まった表情を見せた。

 目に見える結果を求めている。プロ4年目の今季はリーグ14試合出場で5得点。J1では自身のシーズン最多タイ記録に並んでいるが、今後のスタメンが確約されているわけではない。加入が決定的となっている元広島のFWドウグラス(30)が既に「練習生」としてチームの練習に参加中。在籍しているFW鄭大世(34)やクリスラン(26)も好調を維持しており、FW陣のポジション争いは激しくなってきている。

 北川は「結果を出し続けることで、その先の成長につなげたい」。ワールドカップ・ロシア大会はテレビで観戦し、ブラジル代表FWネイマール(26)やフランス代表FWエムバペ(19)のプレーを研究した。FWの先発争いを勝ち抜くためには天皇杯での活躍が必至。「久しぶりに試合できることが楽しみ」と話す若きエースは、ゴールで健在ぶりを証明する。【神谷亮磨】