アルビレックス新潟のホーム戦勝利が遠い。第6節徳島戦(3月25日)を最後に、これでホーム8試合未勝利。勝ち点3そのものは5試合なく、前節松本戦から連敗。01年から6戦全勝だったホームでの横浜FC戦の初黒星にもなった。

 立ち上がりから新潟のペースだった。FW矢野貴章(34)FW田中達也(35)のツートップがプレスをかけ、今季初めてボランチに入ったMF小川佳純(33)が激しく球際で戦う。ベテランの奮闘に、MF戸嶋祥郎(22)DF渡辺泰基(19)のルーキーが豊富な運動量で絡む。

 それでも勝ち点3を手にできない。後半28分、横浜FCのDF北爪健吾(26)にペナルティーエリアに入られ、そこからのパスをFW戸島章(26)に決められた。全体的に押し込みながらも、ワンチャンスをものにされた。

 試合前、スタジアム入りする新潟の選手が乗ったバスを、1200人のサポーターが声援を送りながら出迎えた。鈴木政一監督(63)は「サポーターから力をいただいて、選手は盛り上がってピッチに入った」と話した。小川も「サポーターの皆さんの気持ちは伝わった」。そして「だからこそ、結果に結びつけられないのが悔しい」。

 チームが探し求めていたアグレッシブな姿勢は示した。あとは結果。「サポーターに恩返しするためにも勝ち点3が必要」。小川は表情を引き締めて言った。