FC東京の長谷川健太監督(52)が、26日に日本代表の新監督に就任した、森保一新監督(49)に「協力します」と全面協力を約束した。

 長谷川監督と森保監督は、94年ワールドカップ・米国大会予選を戦った日本代表の同僚で、93年10月28日にカタールで行われたイラク戦に敗れた“ドーハの悲劇”をともに経験。長谷川監督は先発し、後半14分にFW福田正博と途中交代し、森保監督はフル出場した。

 長谷川監督は長崎戦後の監督会見を終え、報道陣から森保監督について「同世代の森保監督にコメントを」と求められると、長崎戦に敗れた後にもかかわらず、快く対応。「ぜひ頑張ってもらいたいなというふうに思っています」と笑顔でエールを送った。森保監督とは代表監督就任の前後など最近は話はしていないという。

 東京にはGK波多野豪(20)、DF岡崎慎(19)、FW久保建英(17)やMF平川怜(18)といった東京五輪(オリンピック)と、その先を見据える有望株が名を連ねる。森保監督は26日の就任会見の中で「経験を積んだベテランの選手たちが持っているものを、次の経験の浅い選手に伝えてもらうことをA代表でして、東京オリンピック代表選手からA代表に行く選手もいて。その下からオリンピック代表にも招集できる選手が新たに出てきて、東京オリンピック代表に融合する」と才能のある選手を下から引き上げていく考えを示唆した。

 報道陣から「東京で選手を鍛え、代表に送り出したいですか?」と聞かれると、長谷川監督は笑顔を浮かべて「たくさん、いっぱい選んでいただければ…と思います。協力します」と笑みを浮かべた。【村上幸将】