ガンバ大阪の宮本恒靖新監督(41)が、今日28日のホーム鹿島アントラーズ戦で就任後初の公式戦を迎える。27日は大阪府吹田市内で非公開練習。初陣を前に、新指揮官は「高ぶりはまだない。チームをどう良くするかという考えが、頭を占めている」と冷静に話した。

 チームは中断明けから2連敗中で、J2降格危機の16位に低迷している状況だ。連敗を止め、逆襲を図るためにも大事な一戦となるが、指揮官はいきなり“宮本チルドレン”を抜てきする可能性が出てきた。

 自身が指揮を執っていたJ3のG大阪U-23から、監督就任後に昇格させた高卒2年目のMF高宇洋(こう・たかひろ=20)をボランチで起用する見込みだ。38歳のMF遠藤と組ませ、中盤の安定を図る。

 市船橋時代は攻撃的な位置が多かった高は、プロ入り後、宮本監督から守備面で、徹底指導を受けてきた。J1デビュー戦で初先発のチャンスが回ってきそうな20歳は「守備には自信を持ってやってきた。それを出していければ。(宮本監督とは)ずっと一緒にやってきたので、いい信頼関係がある」。2年間築いてきた師弟の絆で、2人の初陣を白星で飾る。【小杉舞】