浦和レッズが敵地で首位のサンフレッチェ広島に快勝し、勝ち点を24に伸ばした。

 浦和は幸先よく先制に成功した。前半25分、ME武藤雄樹が潰されながら送った縦パスにFW興梠慎三が反応し、ゴール前へ抜け出す。右足ダイレクトで丁寧にゴール左隅へ流し込んだ。広島はリーグ前半戦17試合の時点で史上最多の無失点12回、わずか8失点という堅守を誇っていたが、2人の息のあった連係でゴールをこじ開けた。

 しかし広島もすぐさま反撃する。38分、ペナルティーエリア付近で得た右角からのFKに、DF千葉和彦がファーサイドへ走り込んだ。頭で合わせたボールはふわりと浮き、ゴール右隅に吸い込まれた。

 1-1で迎えた後半、席にチャンスをつかんだのは広島だった。10分、左クロスにFWパトリックが走り込む。頭1つ高い打点でヘッドを狙ったが、シュートは惜しくもゴール上へそれた。続く12分にも同様の形からフリーでヘッドも、今度は浦和GK西川周作が左手1本でファインセーブ。またもゴールは生まれなかった。

 勝ち越しゴールを奪ったのは浦和。またもFW興梠だった。26分、MF柏木陽介が倒されて得たPKを左へ冷静に決めた。

 続く31分にも追加点。FWファブリシオの中央突破から右へサポートに走ったMF柏木がパスを受けると、そのままペナルティーエリアへ進入。クロスにDF宇賀神友弥が右足ダイレクトボレーで合わせて左へ突き刺した。

 終了間際にはFWファブリシオにもゴールが生まれ、4-1と突き放した。前節を終えて12位とぴりっとしなかった浦和だったが、弾みをつける勝ち点3を手にした。