FC東京DF森重真人(31)のJ1通算300試合出場を祝うセレモニーが行われた。前節、鹿島アントラーズ戦で到達し、この日の試合前に、昨季限りで引退した石川直宏クラブコミュニケーター(37)から花束を手渡され、笑顔で記念撮影した。

 試合は、空中戦に強い神戸FWウェリントンを抑え込むなど完封。守備陣が仕事をし、後半45分にFWリンスが決勝点を奪った。劇的な展開で勝ち点3を積み上げ「しっかり守って、最後に前線が決める。今は、いいサイクルで試合ができている」と納得。試合前のセレモニーに関しては「子供に(花束贈呈を)してもらおうと思ったんだけど、今朝、熱が出ちゃって。下がらないので諦めて、急きょナオさん(石川氏)にお願いしました」と裏話を明かした。

 引き分けた首位サンフレッチェ広島との勝ち点差は5に縮まった。リーグ戦史上3番目に多い4万4801人の前で結果を出し「これだけの人が入るポテンシャルを示せたし、勝ち続けることで、もっと証明できれば。広島のことは常に意識しながらも、追う立場なので楽しみながら、うかがいたい」と明るい上々。状態の良さをうかがわせた。