ジュビロ磐田のFW大久保嘉人(36)が2戦連続ゴールとなる同点弾を決め、鹿島アントラーズと1-1で引き分けた。0-1で迎えた後半ロスタイム。ハンドで獲得したPKでキッカーを務めるとゴール中央に冷静に決めた。土壇場でチームに勝ち点1をもたらし、自身の持つJ1最多得点も183に伸ばした。

大久保が冷静に決めた。1点を追う後半ロスタイム。パワープレーから鹿島DF安西のハンドを誘い、PKを獲得した。ボールを2度置き直し、自分の間合いで助走に入ると「絶対に跳ぶと思った」と、相手GKの動きを読み切って、ゴール中央に蹴りこんだ。土壇場で同点ゴールをもたらし、チームは敵地で貴重な勝ち点1を獲得。大久保は「負けずに終われたことが良かったと思います」と、振り返った。

これで、移籍後初得点を記録した前節ホーム柏戦に続いて2試合連続ゴールとなった。それでも、大久保に満足感はない。「何も変わらない。1試合1試合、全力を出せるように、また練習から努力していくだけです」と言い聞かせるように話した。目指すJ1通算200ゴールまで残り17。着実に歩みを進めていく。

▼J1通算PK得点 磐田FW大久保が今季初のPKゴール。J1でのPK得点は通算27点目でFW福田正博(浦和)の26点を抜いて単独2位浮上。1位はG大阪MF遠藤で31点。