プレナスなでしこリーグに所属するINAC神戸の新社長に、今月1日付で就任した安本卓史氏(45)が2日、神戸市内のクラブハウスで意気込みを語った。

「名門クラブの社長ということで、期待半分、緊張半分」。心境を語った安本新社長は、J1ヴィッセル神戸で常務取締役を務めた経験を持ち、神戸での在任期間中、営業活動に力を入れスポンサー企業を増やしてきた。

「ヴィッセルで学んだことはできるだけ活用したい」と話し、目標2件に言及。「スポンサーを増やして、よりチームに投資すること。いろんな企画を作って、まずお客さんに見てもらうこと」を掲げた。

また、OG会の活動にも力を入れると表明。「鹿島やガンバなど、Jリーグの強いところはOBが強い。ここに在籍した選手に帰ってきてもらえるようなクラブハウスを作りたい」。INAC神戸は、11年W杯ドイツ大会優勝メンバーの元日本代表MF澤穂希(40)や、現在も米女子サッカーリーグで活躍する川澄奈穂美(33)などの有名選手が在籍したクラブ。OG結集が実現すれば、女子サッカーファン垂ぜんのイベントになりそうだ。

また現在も、DF鮫島彩(31)やFW岩渕真奈(25)ら、日本代表メンバーに多くの選手が選出されている。来年のW杯フランス大会、そして20年東京五輪に向けて、「神戸から世界へ、代表選手を一人でも多く輩出できるクラブでありたい」と意気込んだ。