ホームのFC東京がセレッソ大阪に競り負けた。上位でシーズンを終えたい実力クラブの対決だったが、東京が得点力不足に泣いた形となった。

東京は前半、FW永井が圧倒的なスピードを生かし敵陣深くに攻め込む。ただ、崩しきるアイデアと精度を欠いた。さらにディエゴ・オリベイラも強引なドリブル突破からエリア内に進入したが、決めきれず0-0で折り返した。

後半、C大阪はMF水沼の運動量も生かし攻撃に厚みを加えようとするが、なかなか機能せず、東京の猛攻の前に防戦一方。かなり苦しい試合となったが、粘りを発揮し必死にチャンスをうかがう。

すると同39分。自陣ゴール前からのロングボールをFW杉本が競り勝って、生かし右のMF水沼に展開。水沼はドリブルから思い切りよくシュート。これが相手DFのブロックにあい、逆サイドへ。まるでクロスのように、走り込んだMF清武の前へ。これを清武が右足でボレー。見事に蹴り込み、美しいシュートで先制。この1点を守りきり、C大阪がアウェーで貴重な勝ち点3をつかんだ。