4位横浜FCのFWカズ(三浦知良=51)が、日本代表の森保一監督(50)と7年ぶりに再会した。93年「ドーハの悲劇」の戦友である森保兼任監督の視察を受け、A代表と東京オリンピック代表オーバーエージ(OA)枠の候補と伝えられたカズは13試合ぶりに出場。試合は首位大分トリニータに3-1で逆転勝ちし、J1自動昇格圏まで勝ち点2差に迫った。

カズは、試合前に森保監督の訪問を受けた。約3分間の談笑後、肩を組んで写真撮影。93年「ドーハの悲劇」でともに泣いた戦友との旧交を温めた。カズによると、対面は11年の「日伊レジェンドマッチ」以来7年ぶり。森保監督から「カズさんも見てます」と、代表候補であることを伝えられると「そう言ってもらえたんでね、若手に負けないよう頑張ります。まずはJ1復帰へ残り2試合、勝ちたい」。永遠の目標である代表復帰、そしてJ1昇格へ決意を新たにしていた。

試合終盤、13戦ぶりに出場したカズのプレーを見た森保監督は「僕の2学年上なのに…すごい。エネルギーをもらいました」と感服し「A代表もOAも全員が対象。カズさんも」と敬意を示した。カズも「今日はポイチと呼べなかった」と笑顔。92年キリン杯で「森・保一」と読み間違い、結果的に森保監督の愛称「ポイチ」の命名者になったカズも、今や代表監督の後輩に礼儀正しく接していた。