J2モンテディオ山形は大分トリニータと1-1で引き分け、勝ち点56とし12位でリーグ戦を終えた。

0-1で迎えた後半ロスタイムにMFアルヴァロ・ロドリゲス(25)が今季3ゴール目を決め、ホームでの相手優勝を阻止した。次は大勝負の、天皇杯・準決勝みちのくダービーのベガルタ仙台戦(12月16日ユアスタ)に照準を切り替えた。

ロスタイム4分が表示された直後だった。途中投入されたアルヴァロ・ロドリゲスは、混戦からのこぼれた球を見逃さなかった。FW中山仁斗(26)が競り合いから落としたボールを左足でひと突き。「チャンスがあればシュートを打とうと考えていた。こぼれてきたので思い切って振り切るだけだった」と、大分の勝ち点3を土壇場で吹き消し、優勝を消滅させた。

試合後のピッチには、J1昇格が決まり歓喜する大分イレブンの姿があった。シーズン終了セレモニーでMF山田拓巳主将(28)は「ホームで決められるのは正直、悔しいですが、来年こそ皆さんに喜んで終われるように今まで以上に頑張りたい」とあいさつ。14年の天皇杯決勝の舞台にも立った主将は「4年前に負けた悔しさを晴らし、クラブ初のタイトル獲得へ向けて努力していきます」と、再びの山形旋風を巻き起こしてみせる。【下田雄一】