清水エスパルスは29日、ヤン・ヨンソン監督(58)との契約を更新し、来季も指揮を執ることを発表した。明日12月1日のアウェーV・ファーレン長崎戦に備え、この日は静岡市内で非公開練習を指導。練習を終えた指揮官は「チーム作りを評価してもらった。最後はしっかり勝ちたい」と、今季の集大成となる最終戦へ決意を新たにした。

今季から指揮を執り、昨季14位に沈んだチームを立て直した。得点数は前節終了時でリーグ3位の52。失点も昨季から10減らし、7位につけている。今季途中には「ヨーロッパから話はあった」と明かしたが、欧州クラブからの監督就任の打診を断り、清水での仕事に専念。日本代表FW北川航也(22)ら若手を積極的に起用しながら、チーム再建に尽力した。大榎克己ゼネラルマネジャー補佐(53)もその手腕を高く評価し、「来年は(3位以内の)ACL出場権を目指してほしい」と期待を込めた。

正式に続投が決まって迎える今季ラストゲーム。対する長崎は既にJ2降格が決まっているが、手を抜くつもりはない。ヨンソン監督は「貪欲に勝ち点3を奪いにいく」。来季の飛躍につなげるためにも、最後は勝って締めくくる。【神谷亮磨】