名門東京V(J2の6位)が8日にJ1参入プレーオフ決定戦(ヤマハ)で磐田に0-2で敗れ、11季ぶりのJ1復帰はならなかった。

先制は磐田。前半41分、PKを許し、FW小川航基にゴールを決められた。後半35分にはMF田口泰士に追加点を許す。0-2。完敗だった。

勝負の年だった。クラブは17年シーズンからの2年間でJ1昇格を果たす“昇格プロジェクト”としてスペイン人の名将ロティーナ監督を招聘(しょうへい)。ポジションごとの役割を明確にして守る欧州仕込みの戦術を植え付け、就任1年目の昨季は16年シーズンに18位だったチームが5位にジャンプアップ。今季は強固な守備戦術にさらに磨きがかかり、失点数はJ2で2番目に少ない41失点。今回のプレーオフでも1、2回戦は無失点で勝ち上がった。竹本一彦ゼネラルマネジャー(GM)は「監督は自分をしっかり持っている人で、チームに規律を与えてくれた」と評価する。

経験豊富な指揮官のもとで築き上げたサッカーだったが、11季ぶりのJ1の壁は高かった。