日本サッカー協会(JFA)が主催するJFAこころのプロジェクト「夢の教室」が18日、藤枝市の藤枝小で行われた。同市とJFAとの間で09年から提携が始まり今年は10年目。「夢先生」として、清水エスパルスでも活躍した清水商(現清水桜が丘)出身の安永聡太郎氏(42=現解説者)が訪れ、児童らと交流を深めた。

5年生の児童30人と体育館で鬼ごっこをテーマにした運動で体を動かし、その後は教室に戻って特別授業を行った。現役時代の映像を流しながら、安永氏は「最初はサッカーが好きではなかった」と話し、夢を実現させるまでの過程や当時の心境などを熱く語った。

安永氏は高校3年間で6度の全国優勝を成し遂げ、18歳でJリーガーになった。しかし、29歳の若さで現役を引退。「プロに入ってからは自分のことばかり考えていた」と、失敗談も明かし、夢の実現には感謝の思いを持ち続けることの大切さを強調した。

今後の夢についても「もう1度監督をやりたい」と、17年シーズンにJ3SC相模原を指揮して以来の現場復帰にも意欲を示した。授業を受けた成島奏くん(5年)は「僕も将来プロになりたいです」と目を輝かせていた。【神谷亮磨】