Jリーグ、アジア代表の鹿島アントラーズは2連敗で世界4位となった。

南米王者リバープレート(アルゼンチン)に大敗。試合内容としては対等の時間帯も多かったが、シュートのクロスバー直撃が続き、反対に決めてきた相手と大きくスコア差が開いた。

レアル・マドリードに1-3で完敗した準決勝から最終ライン3枚(昌子、山本、西→内田、犬飼、安西)を入れ替えた一戦。前半6分にGKクォン・スンテがクリアで飛び出した際、相手FWと交錯して右足を負傷し、23分にいきなり交代を余儀なくされた。

代わって39歳GK曽ケ端が入った直後、均衡を破られる。相手の右CKでMFスクリーニに頭で合わされると、左ポストをかすめてゴールマウスへ。準決勝に続き、先手を取られる苦しい立ち上がりとなった。

前半は0-1で折り返したが、後半一気に点差を広げられた。28分に途中出場のリバープレート10番、G・マルティネスに右足で決められる。自陣ゴール前で完璧に崩され2点ビハインドとなると、44分にPK、ロスタイム3分に再びG・マルティネスに世界クラスの左足ループシュートを決められ、4失点で敗れた。

鹿島は、Rマドリード戦で得点したFW土居を中心に攻め立てたが、GKとの1対1で右足シュートがGK正面に飛ぶ(後半18分)など、最後までゴールを割れなかった。クロスバー直撃も3本。前半44分のDF安西、後半39分の土居、同42分のMF永木の直接FKがバーをたたき、惜しくも得点とはならなかった。

後半31分から途中出場した39歳のMF小笠原は、クラブW杯のフィールドプレーヤー最年長出場記録を塗り替えたものの、ピッチに入った後に2失点。「初戦は勝ちはしましたけど、最後の2試合が非常に悔しいし、情けない」と険しい表情で話した。

今季を締めくくる公式戦60試合目で、南米王者に大敗。小笠原は「相手どうこうよりも、自分たちの戦いができたか、力を出し切れたかと言えば、そうじゃない。心残り。残念です」と悔しがり「たくさん試合をしましたけど、世界では普通ですし、その中でも勝っていけるチームになっていかないと。こういう舞台でも勝てるように、Jリーグでもアジアでも勝てるようなチームになっていきたい」と唇をかんでいた。