冬は「秋商旋風」に乗れ! 全国高校サッカー選手権は5日に準々決勝が行われる。32大会ぶりの8強進出で波に乗る秋田商は4日、千葉市内で前日調整した。地元では昨夏の甲子園で準優勝した金足農に続けとばかり、JR秋田駅の改札口に「金農旋風」と同じ応援ボードが設置され、激励メッセージで埋まった。

秋田が夏の熱気に負けないフィーバーに沸く。JR秋田駅には「巻き起こせ秋商旋風」のホワイトボードが設置され、Uターンラッシュの乗客が足を止めて書き込んだ。昨年8月の「金農旋風」でも、大相撲巡業中の横綱稀勢の里が一筆入れた縁起物だ。小林克監督(45)は「我々には刺激が強すぎます」と反響に戸惑いつつも、「優勝候補筆頭のホームで戦える。幸せ以外何ものでもない」と気負いはなかった。

主力組は2時間、軽いメニューで最終調整した。6日間で4試合目となり疲労はピークだが、小林監督は「走る、体力、技術はすべて相手が上。チーム力で上回りたい」と総力戦を口にした。金農ナインも力に変えた差し入れの地元米「あきたこまち」100キロは底をついても、3回戦で同点ヘッドを決めたDF山本翔太(3年)は「これだけ県民の皆さまに応援してもらっているので、もっと期待に応えたい」と勝利に貪欲だった。