北海道コンサドーレ札幌はタイリーグ2部のランパーンFCと今季初の練習試合(30分・20分・30分・20分)を行い、3-3で引き分けた。

1、2本目に右シャドーで先発した新加入のブラジル出身FWアンデルソン・ロペス(25)は、2本目に2-1とリードを奪うゴールを決めた。新チーム初の対外試合で、期待されている決定力を見せた。

19年初戦から新戦力が得点を奪い、存在感を示した。ロペスが今季への期待感を高める華麗なゴールを決めた。右シャドーとして50分間をプレー。2本目、1-1の同点で迎えた9分だった。左シャドーのMF駒井からのクロスに、ゴール前へ走った。左足をダイレクトで合わせてゴールネットに突き刺した。「いいボールが来て落ち着いてゴールを取れた」。名刺代わりの1発となった。

自らの仕事を得点と理解する。「ゴールはあのポジションの役割として大きな部分。アピールになるし、僕の特徴をわかってもらうのに非常に大事。良かった」と、練習試合1戦目から結果を出せたことにホッとした様子だ。練習を積んでいる最中の前線でのコンビネーションから出たゴールは、札幌の一員として前進している証拠。あとは精度をどんどん高めていくだけ。このまま突き進むと決めた。

広島時代、現日本代表監督の森保監督の指導を受けていたアドバンテージを生かしている。ペトロビッチ監督の戦術、フォーメーションを踏襲したサッカーを経験。「非常にやりやすい。内容や求められている仕事が似ていて助かっている」。チームメートと、互いのプレースタイルの理解度が上がっていけば、あとは決定力ある左足で決めるだけだ。

新加入選手の得点に、ミハイロ・ペトロビッチ監督(61)も満足そうだ。「非常に強い気持ちを持って(初戦に)臨んでくれた。いい選手たちを獲得した」と、これから1シーズンを戦い抜く仲間への信頼を高めた。まだキャンプ6日目。札幌のサッカーには、もっと良くなっていく伸びしろがある。【保坂果那】