横浜FCのFWカズ(三浦知良、51)が、アジア杯で準優勝に終わった日本代表に「これが出発」と今後の巻き返しに期待した。

カズは2日、宮崎日南キャンプで練習に臨んだ。1日の夜は宿舎で日本対カタールのアジア杯決勝をテレビで観戦。1-3の結果に「日本代表のファンとして優勝してほしかったので非常に残念。優勝できなかったことが悔しいですね」と話し「アジア杯に初めて出た選手も多かったと思うのですが、アジアで戦う難しさ、アジアの中での日本の立ち位置、厳しさ…。そういうものがこの大会を通して経験できたことは大きい。これが出発ですから。これから若い世代では五輪もありますし、W杯予選につなげていってもらいたいと思います」と今後の日本代表にエールを送った。

カズは1992年、日本がアジア杯で初優勝したときの日本代表メンバーだった。だからこそ「決勝まで行くことも本当に大変。韓国もイランも力があっても長い間、優勝していないわけですから。決勝に行く難しさ、これはやってる僕らもよく分かる」とし「日本は今の立ち位置からいったら、優勝以外はすべて評価されない部分というのはあると思いますから。厳しい戦いの中で得られた経験は大きいし、今後につなげて生かしてほしいと思います」と、森保監督と選手たちをねぎらった。

カズは宮崎キャンプ2日目となるこの日、ミニゲーム形式の練習に参加した。昨年12月に右ふくらはぎを痛め、今年は1月末までグアムで自主トレーニングを積んできた。「久しぶりにチームの中でゲームにも参加できました」。ふくらはぎは順調に回復しているが「けがをしてはいけないので、抑えながら今の中のベストでやっています」と徐々にコンディションを上げていく構えだ。