J1ベガルタ仙台のGKシュミット・ダニエル(27)が6日、開幕スタメンへ向けスタートを切った。

日本代表のアジア杯UAE遠征から帰国後初めて、宮崎・延岡市西階陸上競技場でのチーム練習に合流。約2時間、ウエートトレーニングを交えたハードなメニューをこなした。

昨年は開幕スタメンが確実視されていたが、直前に右太ももの肉離れを発症しチームを離脱。今季は代表GKのメンツを懸けてポジションを守る。シュミットは「(開幕までの)イメージはまだできないですが、できるだけ早く新しい選手の特徴を知って僕の特徴を理解してもらい、お互いすり合わせる作業を継続していきたい」と意気込んだ。

GK関憲太郎(32)とともに、キャンプで順調な仕上がりをみせているGK川浪吾郎(27)もシュミットの復帰を歓迎。「こっちは疲れが蓄積していて疲労困憊(こんぱい)ですが、さすが日本代表。ダンが一番フレッシュで体が動いていました。久しぶりにみんなそろっていい雰囲気でやれて良かった」と定位置争いに心を弾ませた。

第2子の誕生も励みになっている。代表遠征に出発する直前の1月2日、次女を授かった。「新幹線に乗る30分前に抱くことができ、『行ってきます』ってあいさつもできた。自分に似てかわいいですよ」。代表では同18日のウズベキスタン戦で公式戦初出場し初勝利。3日には誕生日を迎えた。いいことずくめの守護神が、さらなる飛躍へ突き進む。【下田雄一】