ヴィッセル神戸は7日、都内で会見を行い、バルセロナからスペイン人MFサンペール(24)を完全移籍で獲得したと発表した。ボール保持率を高め、細かくパスをつないで攻めるバルセロナを手本とし、昨夏に象徴でもあるMFイニエスタ、今季はバルサ所属経験のあるFWビジャを獲得。サンペールは実績では2人に劣るが、6歳でアカデミーに加入し下部組織、トップチームへと駆け上がった同クラブ史上3人しかいない生え抜き。クラブの“バルサ化”を一気に加速させる。

選手と会見に出た神戸の三木谷会長はバルセロナのように下部組織から一貫した戦術で戦うことの重要性を語り「セルジ(サンペール)は生え抜きなので、本当に大きな力になってくれる」と期待を込めた。ボランチなどの中盤でゲームの組み立て役を担うとみられる。7人目の外国籍選手だが、リーグ戦のベンチには5人までしか入ることができない。6日のルヴァン杯名古屋戦で2得点したブラジル人FWウェリントン、現役韓国代表GKキム・スンギュもそろってベンチ外へと追いやられる可能性が出てきた。他クラブがうらやむ助っ人が余剰人員となる“豪華布陣”はどんな結果を出すのだろうか。

◆J1の外国籍枠 外国籍選手の試合への登録、出場は5人まで。クラブの選手登録は無制限。なおJリーグ提携国のタイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、インドネシア、マレーシア、カタール国籍を有する選手は、試合出場に制限のある外国籍選手の人数に含めない。