ジュビロ磐田MF針谷岳晃(20)が、今日10日のルヴァン杯1次リーグ松本山雅FC戦(サンアル、午後7時)で今季公式戦初先発することが9日、濃厚となった。磐田市内での紅白戦に主力組で出場。中盤の一角に入り、入念に動きを確認した。「やっと出番が来る」とかみしめ、敵地に向かった。

今季、高卒3年目を迎えた。プロ入りした17年からの成績は、公式戦8試合無得点。リーグ戦の出場は1度もなく、危機感を募らせる。「このチャンスをプラスに変えるのか、またダメにするのか。岐路となる試合。ラストチャンスという気持ちで、自分にプレッシャーをかけてやりたい」。

この日は、MF山本康裕(29)MFムサエフ(30)とともにプレーした。「康裕くんは(パスを)出しやすいところにいてくれるし、ムサには推進力がある。積極的にボールに絡んで良さを引き出したい」とイメージを膨らませると、全体練習後はFK練習にも参加。きれいな弧を描く弾道で、何度もネットを揺らした。

開幕6戦目で今季リーグ戦初勝利を挙げた6日の湘南戦から、中3日で迎える一戦。針谷は「勢いをつなぐためにも、自分たちも続かなければ。自信を持ってプレーして得点に絡めればと思う。チームの勝利に貢献したい」と語った。名波浩監督(46)の起用に応え、存在を猛アピールする。【前田和哉】