川崎フロンターレが2-2で上海上港(中国)と引き分け、1次リーグ突破が極めて厳しくなった。一時は2-1としたが元川崎FのFWフッキに2得点を許した。最終節を残してH組3位にとどまり、自力での決勝トーナメント進出の可能性は消滅した。

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川崎F鬼木監督が「得点を取ることにフォーカスする」と宣言した通り、元ブラジル代FWレアンドロ・ダミアンを2トップの一角で先発起用した。前半7分に、警戒していたカウンターをから上海上港の元ブラジル代表FWフッキに先制を許たが、川崎Fの新助っ人もだまってはいなかった。

4月10日のACL蔚山(韓国)戦以来、約1カ月ぶりの先発となったレアンドロ・ダミアンは直後の前半13分、ゴール前でMF斎藤のパスを受けると右足シュート。すぐに同点に追いついた。

後半21分にセットプレーの流れからDF谷口のゴールで勝ち越し、勝利に近付いたかに見えたがACLは厳しかった。その5分後に再びフッキの一発を食らい同点に。相手はリーグ戦から中2日の強行日程だったが、川崎FもMF家長ら主力の相次ぐ負傷で連戦になっていたサイドバックのDF登里、馬渡の疲労が隠せなかった。指揮官はMF山村、脇坂、鈴木と交代選手を入れ、ロスタイムに猛攻を仕掛けたが、再び勝ち越す力は残っていなかった。川崎Fは2年連続で上海上港と同組で今回が4回目の対戦だったが1勝もできず。突破に他力で望みは残ったが、極めて厳しい状況になった。