浦和レッズのサブ組が大学生を圧倒した。リーグ戦4連敗中と苦しむ主力組を突き上げるべく、FW杉本健勇やFWファブリシオらが先発。

その杉本が10分に先制点を挙げると、41分にMF山田、43分にファブリシオが追加点。前半を3-0で折り返すと、後半は7得点と爆発した。7分と12分にファブリシオ、24分にMFマルティノスが続き、32分にDF茂木、36分に再びファブリシオが決めた。4得点の大暴れ。42分と44分に練習生が加点して大台の2桁に得点を乗せた。

昨年9月の左膝前十字靱帯(じんたい)と内側半月板の損傷から復帰後、実戦では初のフル出場を果たしたファブリシオは「状態は少し良くなってきていて55%くらい」と笑顔。「勝ち点3はかかっていなかったけど、浦和の名の下、勝つことが大事だった。実戦をこなすにつれて良くなっている」と納得した。

昨年の加入後、公式戦10戦7発と活躍したが、負傷後は公式戦で得点が生まれていない。「けがの前ほど貢献できていないことが申し訳ない」と話しつつ「我慢強くやっていくだけ。一昨日の広島戦(0-4)は3度も4度も映像を見返したけど、細かいところでミスが出たことで4失点につながってしまった。ただ、修正できる。チーム、そして私を信じてください。必ず喜ばせたい」。学生相手の練習試合とはいえ、4得点で気分上々。反攻への意欲を高めていた。