北海道コンサドーレ札幌MF早坂良太(33)が、14日アウェー川崎フロンターレ戦で万能ぶりを発揮する。

12日、札幌・宮の沢でのミニゲームで、右サイドに入ってプレーした。2試合連続で同位置で先発したMF中野嘉大(26)は前節広島戦で左ふくらはぎを負傷し、別メニュー調整中で欠場の見込み。チーム屈指のユーティリティープレーヤーが務めることになりそうだ。同位置での先発は開幕戦以来。「自分たちの攻撃の形は変わらない」と準備を進める。

前節は右シャドー(1・5列目)で先発し、決勝ゴールを決めた。チームの連続無得点を3試合でストップさせ、悪い流れを断った。2戦連発は「意識せず、チャンスがあったら狙いたい」。経験を重ね、あらゆる起用法に前向きに取り組めている。「楽しい。いろんなポジションで見える世界が違う。若い時なら『ここのポジションでアピールしたい』って受け入れてなかった」。頼れる存在として、川崎F戦でも安定したプレーに期待がかかる。

昨季0-7で大敗した相手への雪辱の時。「やることはわかっている」。同じ位置で90分間ピッチに立った早坂にとって、もう同じ悔しさを味わいたくない。【保坂果那】