J1清水エスパルスMFヘナト・アウグスト(27)は戦友の思いを背負って戦い続ける。

13日のアウェーG大阪戦(パナスタ、午後7時)に備え、10日は静岡市内で調整に励んだ。練習では持ち前のボール奪取力を見せるなど健在ぶりをアピール。次戦もボランチとして先発が濃厚な助っ人はこれまで以上に使命感を持って臨む決意を示した。

クラブはこの日、DFヴァンデルソン(28)の移籍を発表。ヘナトは「苦しい時にも助け合いながらやってきた仲間。大親友だと思っている」。2人は今季の同時期にブラジルから加入。リーグ序盤は互いに試合に絡めない日々が続いた。言葉が通じない異国での生活にも苦労したといい「レストランで頼んだ料理がこなかったりしたこともあった」。ピッチ外でも親交が深かっただけに、別れは名残惜しい。

それでも、「彼の活躍が僕の幸せ」とエールを送った。ヘナト自身も清水で定位置を確保しつつあり、日本での活躍が親友を勇気づけることにつながる。次戦は3月の前回対戦で大敗した難敵だが、「チームの勝利につながるプレーをしたい」と言葉に力を込めた。【神谷亮磨】