J2横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が11日、ジュビロ磐田から同クラブへの加入を発表した元日本代表MF中村俊輔(41)を歓迎した。

同日に横浜FCが中村を完全移籍で獲得することを発表した。カズは「41歳になっても衰えない技術、経験、戦術眼はどれをとっても超一流だと思いますので、楽しみにしています」と笑顔をみせた。

ピッチでの共演にも意気込みをみせ「俊輔がグラウンドにいるだけで僕自身もアドレナリンが上がると思います。若い選手も俊輔の持っているものを身近で見られるのは幸せだと思う。僕も俊輔の持っているものを近くで見られることや一緒にやれることはものすごく勉強になると思うので、教えてもらいたいと思います」と話した。

中村との同クラブでのプレーは初めてだが、かつては日本代表戦などで共にプレーした経験がある。年齢を重ねても衰えない技術はカズも認めるところで「プレーで言えば、選手の特徴をすぐにつかむ能力が高いし、選手の特徴によってパスの種類を分けられる。あとはセットプレーの精度の高さはもうね。そのへんは本当に歳を重ねても衰えるどころかさらに磨きがかかるものだと思いますから」と期待を込めた。

中村は18年以降は負傷の影響などで磐田での出場機会が減少。今季はリーグ戦2試合の出場にとどまっていた。それだけに中村の現在の状態も気にかけ「あとはしっかりコンディションだけをちゃんと整えてもらいたいなと。その他のところは衰えるところはないと思いますから。コンディションだけはしっかり整えてほしいなと思いますね」と話した。

また、中村の背番号はこれまで慣れ親しんだ「10」や「25」ではない「46」と発表された。伝え聞いたカズは「46番なの?」と目を丸くし、報道陣から「4+6で『10』になる」と説明されると「足して10? 全然ピンとこないな」と最後まで首をかしげていた。