オランダ1部トウェンテへの期限付き移籍が決まったガンバ大阪FW中村敬斗(18)が17日、大阪のパナソニックスタジアム吹田内で会見した。

「(G大阪在籍の)1年半、短い期間だったが、偉大な先輩たちと過ごした時間はとても貴重だった。シーズン途中で抜けるのは心苦しいが、海外で挑戦したい思いをクラブがかなえてくれた。オランダからいいニュースを届けられるよう、これからより一層頑張りたい」。

三菱浦和ユースから下部組織以外の高校2年生でクラブ初のプロ契約選手。各世代の日本代表に選出され、今年のU-20W杯にも出場。3日の天皇杯カマタマーレ讃岐戦ではハットトリックを決めたストライカーであり、両ウイングをこなす。中村は4試合に出場したU-20W杯で「海外でプレーしたい思いが強くなった」と明かし、「若いからこそ挑戦できる。今しかない。不安はない。ワクワクしている」と胸を高鳴らせた。

視線の先には、来年の東京五輪がある。「東京オリンピックは最高の舞台。海外で活躍すれば代表に近づく。例えば2桁得点、2桁アシストすれば1度は招集されると思うし。チームで活躍するのが大前提で、その先に代表は見えてくると思う」。

契約期間は2021年6月30日まで。20日の名古屋グランパス戦(豊田ス)までチームに帯同し、21日に出国の予定。18歳が大きな期待と将来性を背に海を渡る。