清水エスパルスは4日、左足甲のケガで離脱中のGK六反勇治(32)が、オーバートレーニング症候群と診断されたと発表した。今季は開幕から10試合連続で先発出場するも、6月の練習中に左足を負傷。全治は未定のまま再離脱することが決まり、今季中の復帰は絶望的となった。

同症候群はトレーニングにより疲労が蓄積し、免疫力低下や食欲不振、血圧上昇などの症状を引き起こす病気。主に精神的ストレスが原因とされている。過去には日本代表GK権田修一(30)や元日本代表DF市川大祐氏(39=現清水ジュニアユース監督)らも発症し、復帰まで数カ月を要した。

六反の離脱を受け、クラブは急きょ補強を決断。鳥栖GK大久保択生(29)の獲得に乗り出していることがこの日までに分かった。今季加入した鳥栖では開幕スタメンを勝ち取り、9試合連続でフル出場。190センチの長身GKでハイボールへの対応に定評がある。篠田善之監督(48)が東京を指揮していた17年にも、リーグ戦7試合に出場。J2でも100試合以上に出場している経験豊富なGKの獲得を目指し、六反が抜ける穴を補う構えだ。