J1で首位を走るFC東京のMF東慶悟(29)が、7日のプロ野球ヤクルト-阪神戦(神宮)で始球式に挑戦する。

チームはオフ明けの6日は午前から都内で練習。実戦形式も取り入れるなど強度の高いメニューをこなした。全体練習後、東は野球のグラブを手に硬式ボールで約35球の投球練習。ストライクも多く、急ピッチながら準備は上々だ。「いつも足なので新鮮さがありますね」と笑顔で話した。

福岡出身の東は、幼少のころから野球好きだったという。サッカーのない日は友達と公園に行き、カラーバットとボールでよく遊んだ。地元球団であるソフトバンク(当時ダイエー)の試合にもよく足を運んだという。今回の試合に関しては「ベタかもしれませんが、山田哲人選手やバレンティン選手」と、ヤクルトで注目している選手の名前を挙げた。

現在首位と好調を維持する東京の主将として、指名を受けた晴れ舞台。「僕の投球を見て『サッカーを見たい』と思うかどうかはわからないですが」と冗談を飛ばし「FC東京というクラブの名前を(観客が)覚えて帰ってもらえたら。置きにいかずに、思い切って投げたいですね」と笑顔で意気込んだ。