イングランド2部リーズから1年半ぶりにガンバ大阪に復帰した元日本代表MF井手口陽介(22)が6日、大阪・吹田市内での練習に初合流した。

帰国後は個人で「週1休みぐらいで体を動かしていた」と言うが、「対人、ポゼッションはやっていなかった。体の使い方も違ってくる。(この日の練習は)きつかったです。こなせるようにしていきたい」。復帰戦は最短で10日ホームのサンフレッチェ広島戦だが、井手口は慎重に構える。

あこがれの欧州ではケガに苦しみ、出場機会に恵まれなかった。「いいことより難しい時期が長く、メンタル的に鍛えられた」。G大阪からオファーも「まだまだ向こうで挑戦したい思いがあった」と断ち切れなかったが、「ガンバの熱意、決意で(復帰を)決めました」。

背番号は空き番号からジュビロ磐田に移籍した今野泰幸(36)がつけていた「15」にした。「今さんがつけていた番号。すごい選手。継ぐことができたら」。役割もイメージする。「ボールをとりにいって(攻撃の)スイッチを入れる。その役割を自分がやっていけたら」と話す。

チームは首位FC東京に勝ち点20差の13位。「自分が入った時は常にタイトル争いをした。そういうガンバをもう1回作りたい」。そのために欧州での苦い経験を活用する。「悔しい思いをしたうっぷんではないけど、晴らしていきたい」と決意を示した。