J1ベガルタ仙台は14日、敵地でJ3カターレ富山と天皇杯3回戦を戦う。ボランチのMF椎橋慧也(22)がギラギラ輝く太陽のように元気だ。「状態はすごくいい。夏男なので体が動く」。1度手放したリーグ戦レギュラーを奪取する。

一発勝負の天皇杯は先制点がカギ。「ボールを握り、しっかり崩して1点取れれば落ち着いてできる。90分で仕留めたい」。チームの“心臓”として先発するチャンスがやっときた。「今はギラギラしている。クオリティーの高さを見せてリーグ戦も出たい」と話すが、中盤の競争は激化。7月に北海道コンサドーレ札幌から攻撃的ボランチの中原が加入し、ベテラン勢も健在だ。それでも椎橋は「黒子に徹するのが自分の生きる道。誰とコンビを組んでもうまくやりたい」と気持ちを高めた。

5月の広島戦で今季初スタメン。以降、レギュラーに定着した。U-22日本代表としてトゥーロン国際大会(フランス)に参加し、一時離脱することはあったが、帰国後も中盤に君臨した。しかし7月の浦和レッズ戦、2度の警告で退場。そこから出番はなく、天皇杯に懸ける気持ちは強い。富山の地で夏男の逆襲が始まる。【山田愛斗】