パワハラ疑惑でJリーグから調査を受け、13日から活動を自粛している曹貴裁監督不在で試合に臨んだ湘南ベルマーレは2点ビハインドを追いつきながらも後半ロスタイムに決勝点を許し、サガン鳥栖に2-3で競り負けた。

視察したJリーグの原博実副チェアマンが試合後に取材に応じ、湘南について「影響は当然、こういう状況でしたら。監督がいないわけですから。そういう中でも戦う姿勢はあったと思いますし、負けてしまったからだめだったということはないと思いますよ」と話した。スタジアムの熱気についても触れ「サポーターもこういう状況だから、みんなで戦おうという雰囲気があったし、らしさは発揮したと思います」とした。

Jリーグの調査については「今、Jリーグとしてしっかり調査をしているので、それ以上のコメントは現段階で言うことはないです」と話すにとどめた。調査終了のめどを問われると「やっぱり難しいのはシーズン中なので。チームも試合が続いていく。その中でヒアリングを関係者に行うスケジュールも難しい」と説明。「それ以外の細かいことは伝えることができない。できるだけ早く、いろんなことを調査していくということしか言えないですね。できるだけ詳しく情報を集めています」と話した。

湘南の関係者や選手については「『試合に集中して頑張る』ということだったんですけど、そういう姿勢は(試合で)見えたと思います。最初はちぐはぐさがあったが、鳥栖が本当に最後まで集中を切らさなかった試合だと思います」と評した。