2連勝中だったヴィッセル神戸が、MFアンドレス・イニエスタ(35)を負傷で欠いた影響に加え、微妙な判定に泣き、北海道コンサドーレ札幌に逆転負けした。

前節23日のサガン鳥栖戦で左太もも裏を負傷したイニエスタは9試合ぶりのベンチ外。ボールを保持しながら決定機を作れない耐える展開の中、前半43分にFW田中順也(32)が先制ゴールを決めた。

しかし直後の45分に追いつかれると、後半は打ち合い。後半19分に再び田中のゴールで追いつくが、22分にCKからの失点で決勝ゴールを奪われた。

試合後、トルステン・フィンク監督(52)は「残念な結果だった。審判を批判するわけではないが、残念だった」。札幌の2点目、ゴール前の混戦からFWジェイが決めたゴールを「ファウル」と主張。さらにゴールラインを割ったか、微妙だった。後半ロスタイムも、指揮官が「PKをもらうべき」と断言したプレーでハンドをとられず、1点差で逃げ切られた。

2得点の田中は「あれがハンドでなければ説明してほしい。レフェリーの判断があいまいだった。(札幌の2点目も)トーマス(フェルマーレン)が口を切っているし、(ゴールラインを割ったか)映像を見て入ってたらあきらめます。もし誤審だったら反省してほしい。選手は人生をかけてサッカーしている」。

その一方で「相手に隙を与えないぐらい強かったら、誤審なんてない。まだまだ自分たちは弱い。上にいくにはもっと研ぎ澄まされた集中力が必要」と言った。今季初の3連勝を逃した原因は、自分たちの中にもある。真の強いチームへ、この1敗を無駄にするわけにはいかない。