6戦未勝利の川崎フロンターレが、同じく6戦未勝利のジュビロ磐田に快勝しトンネルを脱出した。

今季リーグ初先発のGK新井章太が、最終ラインを統率し無失点で勝利に貢献した。絶対的な守護神のチョン・ソンリョンがいる中で、第2GKに甘んじていたが、突然に巡ってきた先発のチャンス。「チームが苦しいときに出番が来たので、そこは自信をもってやろうと。練習をしっかり積んできたし自信しかなかった。勝利は最低限のミッション」と胸を張った。

後半は相手に主導権を握られたが、最後方から新井が各選手に声をかけ落ち着かせた。最終ラインはルヴァン杯準々決勝・名古屋戦と同じメンバー。意思疎通には手応えを感じていたことを明かし「試合でも絶対に0で抑えるという気合を後ろから伝えることはやりました」と振り返った。相手のシュートがポストやバーに当たるピンチもあったが「ポストはオレの運です」と笑わせた。10日に第3子となる次女が誕生した。前半22分のMF脇坂泰斗の先制点では、次女誕生を祝福するゆりかごダンスを披露した。首位のFC東京との勝ち点差は8に縮まった。「ここから何があるか分からない。あと8試合。上だけ見続けてやりたいです」と決意を口にした。