11位浦和レッズが、サブメンバー中心の編成のホームで4位川崎フロンターレに完敗した。勝った川崎Fは勝ち点を54に伸ばし、暫定ながら首位鹿島アントラーズと同5差に縮めた。

浦和は大槻毅監督(46)が前節1日の鹿島戦での乱暴行為によりベンチ入り停止。上野優作ヘッドコーチ(46)が代行した。さらにACL決勝を見据えてターンオーバー。4日前から先発8人を変更し、DF槙野やFW興梠をベンチに回して臨んだ。

試合後、チームはアルヒラルとの第1戦(9日)に向けてサウジアラビアへ出発する。そこではGK西川が出場停止のため、この日から先発11人の総入れ替えも視野に入れたメンバー構成となった。

その中で先制したのは、こちらも前節から6人を変えた川崎Fだった。序盤は0-0で推移したが、前半35分にMF脇坂が先制。中盤でボールを受けると相手選手2人の間を抜け、ミドルレンジで右足を振った。すると、外に逃げる軌道でゴール右隅へ刺さった。

追う浦和は今季4度目のスタメンとなったFWマルティノス、同2度目のFW汰木らを中心に攻めたが、形がつくれない。後半の半ばにはMF柏木の右CKが相手ハンドを誘ったようにも見えたが、笛は鳴らなかった。

すると、川崎Fが2点目を奪う。後半33分、MF守田の右クロスに途中出場のFW小林。DF森脇の前に入って頭を合わせ、ゴールに押し込んだ。

この後はスコアは動かず試合終了。川崎Fは3連覇へ望みをつなぎ、浦和は勝ち点36のまま残り2試合。残留争いがさらに厳しいものになった。