浦和レッズ退団を表明しているMF森脇良太(33)がホーム最終戦セレモニーで号泣した。

場内の大型ビジョンに姿が映し出されると、立花社長に向けられたサポーターの大ブーイングが一転、大きな拍手に包まれた。ゴール裏には「お前が浦和に残したのは最後まで諦めない心 ありがとう森脇」と書かれた横断幕も掲示。試合出場は果たせなかったが、選手、スタッフ全員で会場を1周すると、手にはサポーターから贈られた花束や記念品でいっぱいに。

「想像していなかった大きな大きなサプライズ。7年間、迷惑もかけてきたが素晴らしい時間を頂いた。本来なら全員に抱きついて感謝を伝えたいくらい。どこのチームに行っても最後の1秒まで諦めない姿勢を持ち続けたい」。浦和での一番の思い出を問われると「どれか1つを選べと言われたら、5年くらいかかってしまうと思います」と感無量の表情だった。

サンフレッチェ広島の下部組織時代から一緒にプレーし、後半17分には直接FKを左足で決めたMF柏木陽介(31)も「長いこと同じチームで出来たことは良かった。引退するわけじゃないので対戦することも楽しみ」。プレーだけでなく、チームの雰囲気を盛り上げ続けた功労者との別れを惜しみつつ、今後も切磋琢磨(せっさたくま)を願った。