来季J1に昇格する横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)が22日、都内のJFAハウスで「2020 日本サッカーこう戦う」のトークショーに出席し、愛称の「キング」の由来を明かした。「キング」は現在も、カズの代名詞としてメディアやサポーターの間で定着しているが、始まりは1993年(平5)のカタール・ドーハで行われたW杯アジア最終予選だった。カズは北朝鮮戦で2得点を挙げる活躍だった。現地の新聞「ガルフ・タイムズ」の英国人記者が、カズが、ブラジルで「キング」の異名で知られるペレがかつて所属していたサントスでプレーしていたことに触れ「KING KAZU」の見出しで、大々的に「日本対北朝鮮」の試合内容を報じた。

カズは「それから、自分で言うようになりましたね(笑い)。それで翌年出した写真集のタイトルに“キング”とつけたんです。発信は自分だったと(笑い)」。96年にJリーグで得点王に輝き、日本のメディアも「キングカズ」の見出しで大きく報じ、定着していった。トークショーで壇上にいた元サッカー日本代表の前園真聖氏は「海外メディア発信とは知らなかった」と、キングの“トリビア”に聞き入っていた。