ヴィッセル神戸が鹿島アントラーズに2-0で勝ち、クラブ初タイトルを手にした。

今季限りでの現役引退を発表している元スペイン代表FWダビド・ビジャ(38)はけがもあったが間に合わせ、後半ロスタイムに出場。優勝に花を添えた。

ビジャがFWルーカス・ポドルスキに替わってピッチに入ると、神戸サポーターから大きな歓声と拍手が起きた。12月7日のJ1最終節ホーム磐田戦で負傷。「全治4週間のけが。この決勝にくることが戦いだった。実際ぎりぎりだった」と明かし「優勝で終えられたことにとても満足している」と話した。

スペイン代表では歴代最多の59得点。希代の点取り屋がキャリアを終える場所に選んだのが日本だった。28試合に出場し、13得点。神戸の攻撃を支えた。日本サッカーについては「どのチームもボールを持ってプレーすることに時間を使う。選手もテクニックがあるので、必然的にボールを持つことを優先したサッカーをする。日本のサッカーを1年間やってみて、質には驚いた」と振り返った。

今後は生活拠点をマドリードとし、サッカーに関わる仕事を続けるという。盟友MFアンドレス・イニエスタに向けては「神戸の生活でとても長く一緒にいられたのでさみしくなると思うけど、これからも関係は続くので」と話した。取材対応の最後には「グラシアス、ありがとう」と言葉を残した。