連覇を狙う青森山田が2-1で帝京長岡(新潟)を破り、2年連続の決勝進出を決めた。

黒田剛監督(49)は「決勝も楽ではないと思うけれど、もう1回調整して、優勝出来ればいいと思います」と話した。

青森山田が最初のチャンスを確実に得点につなげた。前半16分、J1横浜FCに内定しているMF古宿理久(3年)のスルーパスに抜け出した右サイドバックのDF内田陽介(2年)が右クロス。ゴール前に走り込んだFW田中翔太(3年)が少し下がりながらもファーサイドで頭で合わせて先制した。

好機を数多く作ったのは帝京長岡だった。前半5分にMF田中克幸(3年)が右足で、同6分にはMF本田翔英(3年)が左足。同22分にもFW晴山岬(3年)も右足でシュートを放つが、いずれも枠外。同36分には本田が左サイドを抜け出しGKと1対も1となったが防がれ、同37分ではシュートが相手守備にゴールライン上ではね返されるなど1点が遠かった。

後半2分、青森山田MF松木玖生(1年)が右クロスのこぼれ球をファーサイドで左足で決め、追加点を挙げた。同20分にはGK佐藤史騎(3年)が帝京長岡FW晴山との1対1を左手で止めて、ピンチを救った。

後半32分には帝京長岡のMF田中が相手守備陣3人をドリブルで抜き去り、左足でシュートを決めて1点差に迫った。最後まで持ち味の細かいパスをつなぐサッカーを貫いたが、ロスタイム5分を含めて、青森山田が体を張って踏ん張った。

青森山田は2年連続3度目優勝に王手。帝京長岡は新潟県勢として初の決勝進出を逃した。