バセドー病のため離脱中の北海道コンサドーレ札幌GKク・ソンユン(25)が復帰へ前進した。

2日、札幌・宮の沢で約1カ月ぶりに屋外での練習を再開した。ランニングとキャッチング練習で約30分、芝生の上でボールの感触を確かめると「やっぱりサッカー選手は外でボールを蹴るのが一番楽しい」と笑顔。息が上がることもなく、ほっとした様子だった。

順調に回復している。2月29日の診断後は投薬治療開始とともに静養に努め、3月26日からクラブハウス内で軽い運動を始めた。前日1日の検査では甲状腺の数値が「ほぼ正常範囲に入った」という。薬の服用は続け、常に状態を確認しながらトレーニングの強度を徐々に上げていくつもりだ。

この日、自主トレで訪れていたチームメートが集まってボール回しする姿を、そばでうらやましそうにじっと見つめていた。「自分的には来週からチームの練習に合流してやっていきたい」と見据え、その輪に入れる日も遠くない。「これから少しずつ(調子を)上げていく。まだ時間もあるので」。5月9日のリーグ再開まで、焦らず前へ進んでいく。【保坂果那】