浦和レッズのFW武藤雄樹(31)が20日、同日に臨んだクラブ主催のウェブ会見に臨み、公式戦再開決定後の準備期間について言及した。

新型コロナウイルス感染拡大防止のための全国的な緊急事態宣言がでている中、具体的な時期は出ていない状況。1カ月以上、ピッチ内の練習ができないため、武藤は「サポーターのみなさんの前で最高のパフォーマンスをみせるためには最低でも3週間は(準備期間が)ないと難しいのかな」と口にした。

さらにプロ選手としての姿勢を示し「再開まで何週間と言われたら、すぐできるように。準備に入れるようにしたい。与えられた中で(コンディションを)作るのがプロ。その中で100%を出すのが大事かなと思う」と付け加えた。

今週からウェブを通じたチームの合同トレーニングが行われるという。全選手がそろって体を動かす予定で、武藤は「みんなと顔を合わせてトレーニングするのは良い空気になると思う」と前向きに話した。

チーム活動休止中は自宅で家族との生活を大事にしつつ、筋力トレーニングや夕方からのランニングでコンディションを維持している。新たに朝起きた後の読書タイムを15~30分程度確保していると言い、現在はライブ動画ストリーミングサービスの運営会社SHOWROOMの前田裕二社長の著書「人生の勝算」を読んでいる途中だ。武藤は「ボールを触っている時間はなくなったので、ゴール集も見ています。(公式戦再開後には)気持ちを持ったプレーが人の心に届くと思う。全力プレーをみせること、自分はゴールという部分を常にみせたい」と意欲を示した。

また武藤は23日、抽選で選ばれた小学生以下となるシーズンチケット購入者らで組織されるクラブ有料会員10人とウェブ交流会「選手とお昼トーク」に出演予定。西川周作主将、宇賀神友弥と3選手でビデオ会議システムを通じ、サポーターとの交流は図る。武藤は「子どもたちと少しでも明るく、楽しい時間がつくれたら」と歓迎していた。【藤中栄二】