浦和レッズDF岩波拓也(25)は、Jリーグで検討が始まった無観客試合の開催について理解を示した。

27日、クラブ主催のウェブ会見に臨み「これは個人的な意見になりますけれど」と前置きした上で「埼玉スタジアムという日本で一番、ファンやサポーターが入るスタジアムでプレーしている中で戦えないのはかなり不利な状況だと思いますが、ここまでコロナウイルスが広がり、これだけプレーができない状況が続くと自分たちが試合を通じ、試合を見てもらい、元気や何かを伝えられたりするのも1つの案じゃないかなと。ここまできて考えました」と率直な心境を口にした。

27日からチームの選手全員によるオンライン上の全体トレーニングが本格的な始まったという。5選手に分かれ、コーチ1人の指導のもとで1時間半程度、フィジカル系のメニューを消化。岩波は「思っていたよりも結構きつくて。しっかりメニューも組まれていた。アドバイスもあり、さぼっていると言われたりしたので。さすがだなと思いました」と振り返る。ウェブ上ながらも選手全員の顔を見ることで「仲間と話せる機会があるのはうれしいですね」と歓迎した。

「ストレスがたまるし、早くサッカーがしたい」と本音も口にした岩波は「1人の選手としてサッカーができないと、あらためめてサッカーに生かされていることが分かりました。チームとしてもできるだけコンディション落とさないように考えている。少しずつですけれど上げていかないといけないと思っています」と前向きだった。

また30日夕方、岩波ら数選手でオンライン会議システム「Zoom」を活用したクロストークを行い、その模様をSNS上で配信する予定だという。岩波は「そっちは、もう少し砕けたトークを披露したいと思います」と笑みをこぼしていた。【藤中栄二】