浦和レッズDF槙野智章(32)が4日、ウェブを通じて報道陣との取材に応じ、自身のインスタグラムで更新しているユニーク動画製作についての思いを口にした。

特に独特な手法によるテーブルクロス引きが話題。リフティングしながら手で、あるいは座ってリフティングしながら足で引くチャレンジ、さらにボクシング界で「精密機械」と呼ばれる世界3階級制覇王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)が動体視力を鍛えるために愛用しているタップボール(ヘアバンドとひもでつながったボールにジャブする練習器具)をしながら足で引く挑戦が注目された。米スポーツ局ESPNには「日本の槙野のばかげた動画が今こそ必要だ」と紹介された。

「本当に海を越えちゃって申し訳ないですね。SNS、すごいんだ。あんまり自分で分かっていなかった」と冗談交じりに実感を口にした槙野は「今、SNSでどうやったら元気や勇気、笑顔を届けられるかやっていて。常に編集したり、見つけたり、撮影したり、いろいろしています」と報告。あえて笑いの要素を取り入れたことに触れ「持論ですが、自分のタイプを知らないといけない。サッカー(技術)に関しては宇佐見選手や乾選手がやることが子どもたちやいろいろな人たちに伝わることがある。ビジネストークなら本田圭佑選手だろうし。では槙野なら何が喜ぶだろうかということでサッカー選手だけどバカすることをやれば」と説明した。

笑いの中でアスリートであることを動画に込めているとし「芸人さんではないのでサッカーをプラスすることでいろいろな人たちが喜んでもらえると考えた上での動画、SNS発信をしています」との強い意識も強調していた。【藤中栄二】