12日の「2020 Jリーグシャレン! アウォーズ」で「Jリーグチェアマン特別賞」を受賞した川崎フロンターレの藁科義弘社長が13日、受賞にあたって感謝のコメントを発表した。

同アウォーズは全56クラブの年間計2万5000回を超えるホームタウン・社会連携(シャレン!)活動の中から、特に社会に幅広く共有したい活動を表彰するものとして、今季から創設された。

川崎Fは発達障害に対して社会の偏見や誤解を払拭(ふっしょく)し、誰もがスポーツや旅行を楽しめる社会の実現に向けての取り組み「発達障がい児向けサッカー×ユニバーサルツーリズム」が評価された。クラブ広報を通じて発表された藁科社長のコメントは以下の通り。

「このたび、チェアマン特別賞をいただきました。JTB様、ANA様、富士通様、川崎フロンターレの4社、川崎市と協働した取り組みとして、等々力陸上競技場でのホームゲーム、翌日の麻生グラウンドにて、子ども達が安心した環境で試合観戦とサッカー教室が体験できる交流イベントを行いました。実施にあたって、各社の連携はもちろんですが、対戦相手の大分トリニータ、またスタジアムで子ども達を温かく迎え入れてくれた両クラブのサポーターの皆さまのご協力無くしては実施出来なかったと思います。本当に感謝いたします。当日、スタジアムに足を運んでくれた子ども達の笑顔が印象的でした。また後日になりますが、参加してくれたお子さんが、再度スタジアムに足を運んでいただき、スタンド内で応援観戦をしてくれました。各社、川崎市、両クラブサポーターと連携した活動で、子ども達に大きな1歩を踏み出せてもらえたことは非常に意義がある活動だったと思います。川崎フロンターレでは誰もが暮らしやすい社会の実現のため、今後もこのような活動を継続しておこなってまいります」

 

その他の各賞は、以下の通り。

【ソーシャルチャレンジャー賞】

◆大宮アルディージャ『手話応援デー』…ノーマライゼーションの普及を目的として手話でも応援。啓発活動として手話体験・聴導犬等PRのブースも。

◆FC東京『少年院の少年たちの社会復帰サポート活動』…誰もが取り残されない社会の実現を目指し、多摩少年院の少年たちの社会復帰を支援する「職業訓練」に協力。

【パブリック賞】

◆徳島ヴォルティス『ヴォルティスコンディショニングプログラム(SIB)』…市民の健康・介護予防を目的に、クラブ・行政・連携企業がタッグを組んで運動を習慣化するための取り組み。

【メディア賞】

◆ガイナーレ鳥取『芝生で地域課題解決!「しばふる」で街も人も笑顔に!』…スタジアムの施設管理で培った芝生ノウハウをもとに遊休農地を使用しての芝生生産プロジェクト。